アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には「音楽」との分類がありました。
クイズ大好き人間は、各々自分の「得意の分野」を持っていて、得意分野は専門家もビックリするほど知識が豊富です。
一次予選を通過して、外国へ進んだ挑戦者のみなさんは例外なく「得意の分野」を持ち、中には複数の得意分野の人もいました。
第一回から十七回まで、十七人のクイズ王が誕生していますが、彼らは例外なく複数の得意分野の持ち主だったようです。
そんな中で、音楽の得意分野の挑戦者なら簡単に正解出来、一般人には難問と思える問題がありました。
第14回のエリーで出された次の音楽問題です。
問・「バッハ」「ヘンデル」「ロッシーニ」「ブラームス」のうち、一人だけ出身国が違うのは誰?
答・ロッシーニ
解説 クラシック音楽の代表的な作曲家で、いずれも名前だけは知っている超有名人ばかりです。
しかし、出身地までは覚えていないのが普通の凡人でしょう。
大作曲家は、ドイツ、オーストリア、ロシアなどに多く、問題のロッシーニ以外の三人はドイツ出身です。
ロッシーニはイタリア出身で、クラシック音楽の作曲家としてはイタリアでも数少ない方と言えるでしょう。
又、ロシア出身では「交響曲」「歌曲」「ピアノ曲」を多く残したチャイコフスキーが群を抜いて知られています。
オーストリアにはモーツアルトとシューベルトの二大巨匠がいて、クラシック音楽の中心地のイメージがあります。
実は、ベートーベンやブラームスのように、ドイツに生まれながらウイーンに移住して活躍した人が多い為の印象なのでしょう。
現代でもオーストリアのウイーンは、クラシック音楽の中心地的なイメージで音楽の留学生も多いと聞いています。
本日の裏話は、音楽の得意な分野のクイズ問題から、クラシック音楽の世界を覗き見してみました。
クラシック音楽は「堅苦しい」「気取っている」などの理由で敬遠する人も多いかも知れませんが……。
とは言え、年末になると恒例で「運命」の合唱を各地で聞く事が出来ます。やっぱりみんなクラシック音楽が好きなのですよ~。