政治の世界は命懸けだった

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本の歴史に関する問題が多数ありました。

歴史の問題には、昔の歴史から近代史をはじめ、現代の問題まで幅が広く、同類の出来事を纏める事もあります。

例えば、日本の総理大臣で暗殺された人物は? のような共通点で人物名を問う事もありました。

第12回のワシントンDCで、総理大臣の暗殺に関する次の問題が出されていました。

問・昭和に入ってから、東京駅で狙撃された総理大臣は?

答・浜口雄幸

解説 この問題は近代史でも、高度なレベルの問題に入る設問と言えます。

何故なら、東京駅で暗殺された総理大臣は二名いたからです。浜口雄幸総理は昭和六年十一月に右翼の青年に狙撃されました。

病院に運ばれ手術がなされましたが、その傷が原因で翌年に亡くなられています。

また、同じ東京駅で暗殺された総理大臣に原敬総理がいます。こちらは右翼の青年に短刀で胸を刺され死亡しています。

1,921年、総理はこの日地方へ出かける為、現在の丸の内南口から、改札へ向かう途中に襲われたのだそうです。

因みに日本の総理経験者で、暗殺によって命を落とした人物は合計五名います。

初代総理大臣の伊藤博文は、1,909年ハルピン駅で朝鮮民族主義活動家、安重根(あんじゅんこん)によって暗殺されました。

その他、犬養毅総理は1,932年の休日、総理公邸でくつろいで居た所を青年将校に襲われ銃殺されました。

最初、ピストルを振りかざした数人が乱入。「話せばわかる」と彼らを応接間に案内、しかし興奮した将校に発砲されました。

その後、駆けつけた家人に「9発撃って3発しか当たらぬ。軍はどの様な訓練をしているのか」と嘆いたとの事です。

残る一人はあの有名な二・二六事件の時、赤坂の自宅で反乱軍の青年将校によって殺害された高橋是清元総理です。

これは昭和十一年、二月二十六日~二十九日にかけて、陸軍の青年将校らが起こした軍事クーデター未遂事件の事です。

総理大臣経験者が五人も暗殺されるとは、日本の近代史も過激な時代を経験しているのですね。

政治家は命懸け(いのちがけ)の仕事、と言われるのが良く分かります。

それを考えると、昨今の国会は「平和ボケ」と言われても仕方が無いような状況でもありますね~。

総理大臣主催の「お花見」も来年からは中止、と話題になりましたがそれで収まりますか?

「与党」だけでなく「野党」の皆さんもしっかり頼みますよ~。来年はオリンピックで世界中が注目の日本ですからね~。

 

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