アメリカ横断ウルトラクイズは回を重ねて17回も放送しました。
この位、番組が続くと変わった事、珍しい事も沢山出てきます。今日はウルトラクイズの歴史で、初めて起きたお話を書いてみたいと思います。
奇しくも、第4回の大会で3つの変わった出来事がありました。
この年は1980年ですから、今から33年前のお話です。
変わったお話の第1は、ご夫婦で参加したカップルが何とお二人揃って、アメリカ本土まで駒を進めたことです。
このブログでも何度も書きましたが、夫婦や兄弟、友人が揃って東京ドームを通過するのは、至難の業です。
その後、成田でジャンケンに勝つのも2分の1の確立です。
そんな難関を、ご夫婦揃って通過するとなると、幸運の女神様に余程愛されているとしか、考えようがありません。
そのご夫婦は千葉県から参加したT・Tさん(31歳)、T・Yさん(29歳)のお二人です。
お二人はサンフランシスコ、ソルトレイク・シティーと駒を進め、ご主人がソルトレークで、先に討ち死にをしました。
ご主人はサラリーマンだったので、ようやく仕事に戻れると、負けてホッとした表情で帰国の途に着いたのを思い出します。
甲子園球児が、負けた記念に球場の土を袋に詰めて持ち帰るのと同じように、Tさんもソルトレークの塩を、袋に詰めて持ち帰りました。
この後、奥さんはイエローストーン、コロラドスプリングス、アルバカーキ、ニューオリンズと進出しました。
そして、T・Yさんは準決勝の地、プエルトリコまで進出したのです。
ここで、第2の変わった出来事が起こったのです。
それは、準決勝に進んだ4人が全員女性っだたのです。
挑戦者の中に男性が1人もいなくなったわけで、これも番組としては珍しい出来事でした。
T・Yさんはプエルトリコで破れ、決勝の地ニューヨークには女性2人が進んだのでした。
ここで第3の変わった出来事、当然の事ながら、決勝戦は女性同士の戦いとなったのです。
この年の優勝者は若干21歳の通称ハチマキ娘Uさんで、女性ながら2,707名の頂点に立ちました。
この年の優勝賞品は、1人乗りの小型飛行機でした。
ウルトラクイズの賞品は、もらってびっくりのオチがあるのですが、この年の賞品は組み立て式というオチがあったものの、本当に価値ある賞品でした。
しかし、小型とはいえ日本で自家用の飛行機を維持するのには、結構な経費がかかるはずです。
その意味では、この賞品も絵に描いた餅 だったかも知れませんね。