海千山千の総理大臣

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を読み返すと時々面白い逸話に出会います。

逸話とは、世間にあまり知られていない面白い話で、雑学の本などで紹介されていますね。

第5回のニューヨークの決勝戦で、出された問題に次のような典型的な設問がありました。

問・ワンマン首相と言われた吉田茂が大磯に増改築した家に自ら付けた名は?

答・海千山千楼

解説 吉田茂総理と言えば、戦後の日本を立て直した名総理ですが、ワンマンと言われエピソードは山ほどあります。

「バカヤロー!」の一言で、国会を解散したり、自宅のある神奈川県大磯~東京まで、車で早く走ろうと自分の都合で「ワンマン道路」を作るなど数え上げたらキリがありません。

「吉田茂」の画像検索結果

「いつも元気ですが食べ物は?」のインタビューに「人を食ってるからねぇ」など、ユーモアのセンスもありました。

正解の海千山千とは、大蛇が海に千年、山に千年住むと龍になるとの故事からきています。

他人の陰口ではなく、自らが海千山千を名乗り「海千山千楼」とはこれ又、大物たる所以でしょう。

現総理も祖父(岸信介)の夢を叶えようと、強引なワンマンぶりを発揮していますが、ユーモアのセンスが欠如のようです。

国を率いるトップなんですから、やっぱり国民が笑顔になる様な明るい話題が欲しいものです。

ワンマン総理に相応しい、愉しいエピソードを残してくださいよ。無理かなぁ~。

 

 

冬の人気スポーツ

 

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を振り返って見ると時代の変遷を感じる事が多々あります。

時の流れで、世の中が変化するのは当然で、人々の常識も変わって来ます。

例えば、冬のスポーツの代表的なスキーにしても、30年前には世界一の選手と言えばトニー・ザイラーでした。

「黒い稲妻」の異名を取り、自身が主役の映画が創られ世界中にスキー・ブームを起こしたほどです。

第7回のジャスパーで、スキー関連の問題が出されていました。

問・スキーのアルペン3冠王になるには、回転と滑降とあと一つは何?

答・大回転

解説 第7回の冬季オリンピックで、トニー・ザイラーが3冠王を達成、一躍人気スターとなりました。

では、現在のトップ・スキーヤーは? 言わずと知れたレジェンド葛西紀明(45)選手ですね。

北海道上川郡出身の彼は1,992年、19歳でオリンピックに初出場。計7回冬季オリンピックで活躍しました。

「葛西紀明」の画像検索結果

スキー・ジャンプ・ワールドカップでは、個人戦最多出場で通算17勝を上げ、伝説の名を残しました。

45歳の今期も、まだまだ現役なのでどこまで記録を伸ばすのか、注目されています。

愛弟子の高梨沙羅(21)選手もスキー・ジャンプ・ワールドカップで歴代最多タイ53勝を挙げています。

今やスキー・ジャンプでは男女共に、日本勢が世界の中心的存在になっています。

本日は冬の明るい話題として、スキー・ジャンプ界の話題をご紹介しました。乞う!益々の活躍を。

 

やめて欲しい!愚行の繰り返し

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、何十年も前の問題ながら、現代にピッタリという場合があります。

第13回のニュージランド、ショットオーバーで次のような問題が出されていました。

問・朝鮮半島での有事を想定して行われるアメリカと韓国の合同軍事演習を通称何という?

答・チーム・スピリット

解説 現在のニュースでは、連日北朝鮮関連の緊迫した状況が報道されています。

従って、今ならこれは易しい部類に入る問題と言えるでしょうね。

チーム・スピリットは、アメリカ軍の迅速な投入が目的の演習で、毎年繰り返し行われていました。

と、いう事は朝鮮戦争の歴史を見る必要があります。

「朝鮮戦争」の画像検索結果

この戦争は、1,950年6月に勃発した南北朝鮮の内紛で、国連軍が韓国側に加勢しました。

一方、北朝鮮には中国が加勢し、未だに休戦状態で終戦には至っておりません。

それなのに、北朝鮮は一方的に戦勝記念日を設け、毎年軍事パレードを開くなど勝手放題です。

世界の無法者と呼ばれ、原爆、水爆など核兵器の実験を繰り返し、世界中の非難を浴びています。

最近では、日本にも敵対心をむき出しに「日本列島を海の底に沈めてしまう」と息巻く始末。

こんな馬鹿気た騒ぎは、いい加減に終わりにしたいのですが、良い知恵は無いものでしょうか?

解決出来る天才の出現を祈りたいものです。

 

ヒット曲の変遷を見る

アメリカ横断ウルトラクイズの問題を見直すと、世の中の様々な出来事が理解出来ます。

クイズは知識を競うゲームなので、問題には森羅万象が対象になり、知って得する話題が取り上げられます。

第16回のサンフランシスコで、次のような問題が出されていました。

問・発売当初のタイトルは『丸の内音頭』。現在はヤクルト・スワローズの応援歌としてもお馴染の歌といえば何?

答・東京音頭

解説 ここ最近、ヤクルトも元気が無いようですが、でも根強いファンは多勢いますね。

テレビ中継でも「東京音頭」が何度となく流れ、テレビ視聴者の耳にはお馴染みになっています。

「ヤクルトスワロ...」の画像検索結果

その都度、応援の傘が上下に踊り、自然発生的に華やかな演出がなされていますね。

実はこの曲は、日本を代表する音楽界の巨匠の作品だったのをご存知でしたか?

作詞・西條八十、作曲・中山晋平で創られ、当初は『丸の内音頭』という曲名でした。

処が、何時の間にか「盆踊りの定番」となって、東京中の盆踊り会場で使用されるようになり『東京音頭』と改名されたのです。

次に、今度は東京に本拠を置くヤクルト・スワローズの応援歌に採用され、現在に至っている訳です。

プロ野球人気も、サッカーなど他のスポーツに押され気味でしたが、今年のドラフト会議ですっかり盛り返したようです。

今回は、一つのヒット・ソングも調べて見ると、紆余曲折の歴史があり雑学って面白い物ですね。

世界一には物語がある

アメリカ横断ウルトラクイズの問題には、世界一、日本一などの問題が時々出てきます。

これは、ウルトラクイズに限らず、クイズ問題の定番なので、クイズ研では必ずチェックしているでしょうね。

さて、チェックするからには、単に鉄道名に限らず内容も多少は覚えておくのが良いでしょう。

第14回のキティホークで、次のような問題が出されていました。

問・世界で最も長いシベリア鉄道。結んでいるのはモスクワと何処?

答・ウラジオストック

解説 キティホークは準決勝の地ですから、多少情報の中身に入り込んだ知識が求められます。

距離が長いのがシベリア鉄道と解っていても、始発駅と終着駅、距離の長さ、何時何の目的で?

この位の知識は、当然覚えて置くべきでしょう。

因みにシベリア鉄道は、今から100年以上も前、帝政ロシア政府によって計画されたものです。

シベリア地方の植民・開発と極東に於ける軍事力の強化を目的に建設され、1,904年に開通しています。

ロシアという国は、その頃から極東アジアを狙っていたのですね。

1,904年と言えば、朝鮮及び満州の支配権を巡り、ロシア軍と日本軍が戦った日露戦争の時です。

「日露戦争」の画像検索結果

世界中の国々は、何で日本はあんな強国と戦うのか?首を傾げて見守っていました。

ところが世界の予想を裏切って、日本軍が大勝利を挙げてしまったのです。

東郷元帥、乃木大将、明治時代の偉人達が大活躍をし、軍国主義が暴走を始めたのです。

お蔭で、第2次世界大戦では日本中が焼け野原と化し、復興に我々の祖父や父親世代が、必死で頑張りました。

その結果、日本は世界を代表する経済大国ですが、これも近頃中国や北朝鮮に脅かされ、不安な日々です。

シベリア鉄道から話が脱線してしまいましたが、中国も北朝鮮も、そろそろ決着したら!

聞く耳を持たない連中には困ったものです。