秋深し、隣は何をする人?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、誰でも知っているようで、実は詳しくは知らない事象があります。

毎年、秋ともなると山や野原に赤トンボが飛び交い、季節の移り変わりを実感させられます。

子供の頃に、トンボを追いかけた思い出は誰にでもありそうですが、トンボに関してどの程度の知識があるでしょうか?

第5回のサイパンで、トンボに関する問題が出されていました。

問・シオカラトンボのメスは何トンボ?

答・ムギワラトンボ

解説 「えっ、雄と雌は異なるトンボなの?」と驚く方も多いと思います。これは常識の盲点ですね。

オス、メス共に生まれた時は麦藁色で、ムギワラトンボと呼ばれ日本中の野山に飛んでいます。

夏休みの宿題「昆虫採集」で、捕虫網を持って追いかけた経験者も多い事でしょう。

しかし、ムギワラトンボもオスは成熟すると黒色になり、塩を吹いたように白粉でおおわれた姿に変化します。

シオカラトンボの誕生です。一方メスは若い時と同じ、ムギワラトンボのままで、一生を過ごす事になるのです。

秋に相応しい話題として、本日はトンボの生態に関する話題を取り上げて見ました。

♬夕焼け小焼けーの 赤トンボ

秋の夕焼けを連想する、懐かしい歌ですね。

本日の裏話は、猛暑と台風の秋とお別れ、読書に勤しむ夜長の秋を堪能して欲しいと、秋の話題を取り上げみました。

近年の自然災害に思う

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本人として知っているべき歴史の問題が多数ありました。

日本の歴史と言っても、古代、中世、近世と大きく分ける事が出来ますが、明治維新の時代は結構穴場と言えます。

明治維新に興味のある方は、詳しいのは当然ですが、その他の人は細かい出来事を見逃してしまうようです。

我々は、その辺りの盲点を突いて問題を創っていましたが、正解率は予想の通り低かったように記憶しています。

そんな維新の時代の問題が、第6回のサイパンで出されていましたが、皆さんならどのように答えていたでしょう?

問・三陸海岸の三つの陸とは、陸前・陸中とあと一つは?

答・陸奥

解説 三陸とは、明治元年に陸奥の国の分割によって成立した陸奥・陸中・陸前を言います。

この地方は、日本本土の北に位置する部分で、福島・宮城・岩手・青森、それに秋田県の一部を含めます。

現代では東北地方と呼ばれ、その中に陸中・陸前が含まれており東日本大震災で、大きな被害を被っています。

すでに7年が経過していますが、平成23年3月11日のあの津波の恐ろしい情景は、忘れられない記憶と言えるでしょう。

特に福島は、原子力発電所が津波に襲われ、多くの被害が出ただけでなく、住民も自宅に帰れず他の場所に移住しなければならない悲劇を生んでいます。

近代史の中では、陸奥を始めとする三陸地方は忘れる事が出来ない重要な地域と言えるでしょう。

最も、今年は猛暑の夏に加え、秋には猛烈な台風が連続して発生しましたね。

九州から関西地方で暴れまわり、トラックが転倒、屋根が吹き飛ばされるなどの映像がテレビで紹介されました。

中には大阪で、自転車とカラスが共に空を飛ばされている映像があり、自然の恐ろしさを身を持って体験させられました。

本日の裏話は、クイズ問題から関連して自然災害の脅威を確認しました。台風も、これで終わりにして欲しいものです。

 

 

 

懐かしい童話

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本人なら誰でも知っている常識問題が多数ありました。

誰でも知っていると言いながら、詳しく内容を理解していない人も居て、度忘れとの言葉で言い訳をする人が多いようです。

そのような問題を探したところ、第4回のプエルトリコで次の問題がありました。

正に、誰でも知っている童話からの問題です。

問・桃太郎さんから最初に団子をもらった動物は?

答・犬

解説 桃太郎さんの歌は、日本人なら幼児の頃、誰でもが唄った経験がある筈です。

♬ 桃太郎さん桃太郎さん、お腰に付けた吉備団子、一つ私にくださいな。

これに対して、桃太郎さんは「あげましょう。鬼の征伐に付いて来るなら」と答えています。

これに対して、忠実な犬、知恵の働く猿、勇気のあるキジの動物達が家来となって、鬼退治をしたとのお話ですね。

最初に、家来になったのは犬でした。歴史的に見ると人間と最初に生活をするようになった動物は犬だったそうです。

これは、世界中の人類に共通した歴史だそうです。

勿論、家畜として豚や羊、馬、牛などを飼育している国もありますが、家族のように暮らしを共にしたのは犬なのだそうです。

現代でも、犬と猫はペットの主力であり、特に高齢者の家族となって心を癒す役目を果たしています。

話は戻って「桃太郎さん」の童話は、最近のテレビCMで盛んに登場しますね。

桃太郎さんの子供や孫が何人も登場、かぐや姫浦島太郎など、お馴染の人物と共演しています。

勿論、童話とは無関係なCMのために作られた架空のストーリーなのは言うまでもありません。

それほど、桃太郎さんは日本人に親しまれた童話だったとの証拠でしょうね。

本日の裏話は、日本人なら誰でも知っている童話のお話でした。

犬が家来の一番だった。「当り前よ。だってNOワン!」これって蛇足でした。ゴメン……。

日本の秋の風景

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、日本人の常識的な知識が数多く出題されていました。

常識だから、誰にでも簡単に正解出来ると思うのは間違い。簡単と感じながらも、実は真実を知らない盲点があります。

我々は、そのような盲点を探しながら、迷える問題を作成していたのです。

第10回のモニュメントバレーで、秋に関する迷える問題が出されていました。

問・詩人、佐藤春夫の歌、「あわれ秋風よ、こころあらば伝えてよ」に出て来る魚は何?

答 サンマ

解説 秋が「旬」と言えば文句なくサンマなのは常識の中の常識過ぎます。

そこで「若しかすると引掛け問題」と疑うクイズ・ファンも多い事でしょう。

秋が旬と言えば、サバ、ハゼ、カワハギ、サヨリなどがあります。また、5月が旬のカツオも秋も美味しいのだそうです。

この様な知識がある方は、これらの魚を思い浮かべるかも知れません。

しかし、佐藤春夫の詩の題名は「秋刀魚の歌」であり、ここまで知っていた人なら、迷わずサンマと答えた事でしょう。

これが、いわゆる知識の盲点に当たる部分で、詩の題名まで覚えていれば、完璧な常識と言えるでしょう。

処で、今年の9月初旬には、サンマが不漁で高値を付けており、待ちわびた庶民をがっかりさせていました。

しかし、9月後半に入ると状況が一変、大量のサンマが日本の領海で捕れるようになり、値段も一気に下がりました。

おかげで例年の通り、サンマが庶民の食卓に乗るようになり、やれやれと安心したご家庭も多い事でしょう。

住宅街の夕方、何処からともなくサンマを焼く匂いが漂ってくる。これが平和な日本の秋の情景でしょうね。

本日の裏話は、サンマの匂いこそ秋の象徴とのお話でした。

ハリウッドの偉人物語

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題には、人類初、世界初、日本初など、初めての偉業を問う問題が多数ありました。

初めての偉業、その他NO1と呼ばれる人物、建築物、遺跡などもクイズ問題の定石なので、クイズファンは記憶していた筈です。

アメリカの映画界で、数多くの実績を残した人物が、最初に有名になった出来事が問題になった事があります。

第16回のサンタフェで、次の問題が出されたのです。

問・かつて「宇宙戦争」をドラマ化して、全米をパニックに陥れた人物は誰?

答・オーソン・ウエルズ

解説 彼は、映画監督、脚本家、俳優としてアメリカを代表する映画人でした。

問題の「宇宙戦争」は1,938年CBSラジオで放送された作品で、リアルな内容で、全米の聴取者が本物の宇宙戦争と勘違いし、パニックになった事件です。

しかも、脚本、演出、出演を自身が担当した作品で、この時は何と弱冠22歳の若者だったのです。

その3年後の1,941年には、ハリウッドで脚本、監督、主演の伝説的な名作「市民ケーン」を完成させました。

この作品の大ヒットで、彼は25歳の若さで20世紀最高の天才児と呼ばれ、映画界の頂点を極めたのでした。

映画ファンに限らず、メディアを志す若者は「宇宙戦争」の大事件を必ず学んだものでした。

つまり、悪戯に市民を恐怖に巻き込んではならない、という事でしょうね。

本日の裏話は、クイズ問題からアメリカ映画界の巨人、オーソン・ウエルズのエピソードのご紹介でした。

若い人には馴染みが薄い天才でしたが、熟年以上の方にとっては久々に思い出す懐かしい映画人だったと思います。