アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識とは、日本人なら誰でもが知っている知識ですから、歴史、経済、社会、習慣など幅は広く高い知識が必要です。
小学生でも知っている事もあり、大学、大学院で勉強した知識人しか知らない事象もあるでしょう。
こうした幅の広い範疇から問題が創られるので、クイズというゲームが好まれるのでしょう。
さて、日本の歴史に関する問題で、小学生でも知っているかもしれない反面、知識人でも解らない問題をご紹介しましょう。
第5回のハワイで出された、次のクイズです。
問・日本で一番古い年号は「大化」である。①正しい ②誤り
答・①正しい
解説 年号は我が国独特の表示であり、天皇によっては一人で複数の年号を変える場合もあります。
例えば、凶作、災害などがあると「縁起が悪い」との理由で改変したり、天皇が代わる時にも変わります。
最初の年号は、西暦紀元六四五年に定められた「大化」であり、孝徳天皇の時代でした。
この時は「大化の改新」との大事件が起こり、政治形態の大改革が起こったのです。
そのそも聖徳太子の亡き後、勢力を強めた曽我氏に危機感を持った、中大兄皇子と中臣の鎌足が曽我氏を倒した大事件です。
中大兄皇子は、後の天智天皇(第38代天皇)であり、天皇中心の政治をめざし飛鳥時代の文化を開花させました。
因みに日本の歴史年表を振り返って見ましょう。弥生時代、古墳時代から、飛鳥時代に入ります。
飛鳥時代は592~710。奈良時代710~794。平安時代794~1185。その後は鎌倉時代→室町時代となります。
本日の本筋は「大化改新」で、飛鳥時代の出来事です。この時代から中国との交易がはじまり、大陸の文化が伝来しました。
遣唐使の船で、空海と最澄が渡り仏教を持ち帰りました。空海は真言宗、最澄は天台宗の開祖となり全国に寺が立てられます。
空海と最澄は、二大天才と評され日本人の多くが仏教徒としての道を歩み始めます。
キリスト教の伝来はそれより約1,000年後の1549年で、伝道師のフランシスコ・ザビエルの来日です。
キリスト教は、人心を惑わすとの理由を付けて迫害されますが、それに抵抗する隠れキリシタンの話が伝えられていますね。
世界では、宗教を理由に国と国が対立し戦争に発展しているのは現代でも続いています。
本来、神様は人々の平和な暮らしを守るはずですが、その伝道者が勢力拡大の欲望を膨らませ、争いになるのでしょう。
本日の裏話は、日本独特の年号に関するクイズ問題から、日本の歴史年表にまで話が進んでしまいました。
おまけに、宗教が戦争の原因になっているとの現実にまで脱線して収集が付きません。
そこで今週の重大問題「緊急事態宣言」に一言。友人・知人との会食は禁止、これは私も守れそうです。
でも、午後8時以降の外出自粛の徹底、なんか戦争中の嫌な時代を思い出す高齢者もいると思いますよ。私もその一人ですがね~。