アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識は、誰でも知っている知識なので、学校で学習したり家庭で親から伝えられた風俗習慣なども含まれます。
第16回のグアムで行われた「空席待ち早押しクイズ」で、次の問題が出されていました。
グアムで脱落した挑戦者が、この問題に正解すれば敗者復活になる重要な問題でした。
問・川柳で「かかあ たんすの かぎをあけ」といえば、買おうとしている魚は何?
答 初ガツオ(カツオでも可)
解説 江戸時代の庶民にとって、初ガツオは何を置いても「買って食べる」ほど美味い魚と信じられていました。
だから普段からへそくりを箪笥の中に隠し貯めて、この時に備えていたようで江戸っ子らしい心意気だったのです。
江戸っ子は「火事と喧嘩は江戸の華」の他に、見栄っ張りも江戸っ子の自慢するべき性格だったのです。
従って、問題のような川柳が出来上がり、初ガツオを食べない事は「末代までの恥」との気持ちが有ったようです。
現代でも、日本人の中には「初ガツオ」を尊重する気風は残っているようです。
尤も、現代では魚の種類も増え、マグロやハマチ、鰤など刺身で食べる習慣も多く初ガツオの人気も多少落ちたかも知れません。
特に生の魚は「寿司」で食べる事が多く、日本の寿司は世界中に浸透し、欧米人の食習慣も大きく変化したようです。
昔から、欧米人は生の魚は食べないのが常識でした。しかし、国際化が進んだ現代では、世界の食文化も平均化したようです。
本日の裏話は、江戸時代の人気の魚のクイズ問題から、世界の食文化の変化にまで話が及んでしまいました。
それにしても「寿司」は、日本の食品の代表格のようで、アメリカの大統領の来日でも寿司屋さんに案内していました。
一寸待って! 日本には数多い和食の名店があります。全国には腕自慢の板前さんも五万といます。
それを忘れては彼らも怒りますよ。♬包丁一本、さらしに巻いて旅へ出るのも、板場の修行~。
話も曲も古くなり過ぎました。結論は世界の食文化が変わったという事でした。寿司も結構、暑いのでウナギも食べたいな~。