アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、単に知識を求めるだけでなく、頭の回転を試す問題も含まれていました。
特に名物になっていたバラマキ・クイズのように、時間に追われて焦っている時には、頭の回転が鈍くなっています。
落ち着いて考えれば単純な問題も、焦った状態で出題されると思考回路が働かず考えが及ばない事があります。
この様な時に意地悪な問題が出されて、挑戦者があたふた慌てる様子を演出的に狙っていたのです。
第6回のニューオリンズで、その典型的な問題が出されていました。
問・将棋の目の数から、オセロ盤の目の数を引くと幾つ?
答・17
解説 この問題では、1問で3つの知識が必要です。
まず、将棋盤の目は幾つなのか? これは9×9=81です。
次にオセロ盤の目は? 8×8=64です。
更に81ー64=17 の暗算をしなければ正解にたどり着きません。
これを限られた短い時間で答えるのですから、頭の中は高速回転させなければなりません。
尤も、この時は早押しクイズだったので、まずボタンを押して回答権を獲得。それから考えたのでしょう。
でも、制限時間は5秒間、脳ミソの高速回転には変わりがありません。
でも、ウルトラの挑戦者は、まず早押しボタンを押してそれから考える、図太い神経の人も多かったのです。
だから、わずか1問の問題にも時々このような手の込んだ仕掛けが必要だったのです。
キツネとタヌキの化かし合いにも似ていますね。
だから見ている皆さんも楽しめたのでしょうね。