アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、現代を予測している問題が時々出て来ます。
第14回ですから凡そ30年前、オレゴン街道で次の問題がありました。
問・専門的な知識やアイディアを持ち、自分たちの頭脳そのものを資本として商売をする集団を何という?
答・シンクタンク
解説 現代では世界の政治、経済、流行は基より軍事に至るまでシンクタンクの影響を受けて動いています。
極端に表現すれば、世界がシンクタンクによって動かされているとも言える状態です。
勿論、各分野の優秀な人材の集まりですから、世界中をハンドリングするのも理解出来そうです。
そこで、シンクタンクの歴史を調べると、第2次世界大戦後アメリカで発展したのですね。
頭の良い、各分野の人達が集まればコンサルタントの形で企業や団体の相談役になるのは自然の流れです。
これに注目したペンシルベニア大学が、世界のシンクタンクの実力を調べランキングを発表しています。
世界の1位から10位までの中に、アメリカのシンクタンクがが6機関入り、元祖の面目を保っています。
これに対し日本は、第13位に日本国際問題研究所がランクイン。これはアジアのNO1の座を確保していました。
世界のあらゆる出来事が、シンクタンクによって操作されている。何となく怖い感じがしますが、頭の良い人達が先頭に立つのは当然の成り行きでしょう。
彼らは、世界的な不況を一気に回復するのは戦争である、との意見が経済学者の統一した考えだとの話が年頭のテレビ番組で紹介されていました。
戦争は破壊の後に、必ず建設がブームになる。どうどう巡りで必ず景気は回復するとの事。
しかも、兵器産業は世界各国の重要産業だ、との現実があります。
不景気は嫌ですが、戦争はもっと嫌な行為です。
今年は平和で景気が良くなるように、シンクタンクの皆さん知恵を絞ってください。