アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を現代の視点で眺めると、今の時代でも結構通用する問題があります。
クイズ問題は、常に旬の話題を求めて創っていたので、当時と現代の社会状況が似ているという事ですね。
第7回のレイクパウエルで、次のような問題が出されていました。
問・英語で内戦の事をシヴィル・ウォーと言いますが、アメリカでシビルウォーと言ったら何戦争?
答・南北戦争
解説 1,861年~65年。奴隷制を存続する南部の11の州が、合衆国を脱退し、アメリカ連合国を結成したのです。
これに対して、残った南部の州と北部の州が合体し、連合国との戦いになったのです。
要は、奴隷制度賛成派と反対派の戦いだったのです。
奴隷解放は南北戦争後、100数十年を経てリンカーン大統領の時に、ようやく実現していたのです。
これは、アメリカの歴史の一端をご紹介した問題でした。
この戦いで、有名なのは南軍のリー将軍と北軍のグラント将軍です。ともに合衆国の将軍でありながら、敵対視し戦ったのです。
戦後、敗戦のグラント将軍は大統領になりましたが、汚職にまみれ史上最低の大統領と評されています。
一方のリー将軍は礼儀正しく人格者であり、実は現代でもアメリカ人の尊敬する歴史上の人物なのだそうです。
と、いうのは彼自身は奴隷制度に反対だったのですが、南軍の指揮官になってしまった事を恥じていました。
従って、戦後に政府の要人を辞退し、郷里に戻って差別の無い世界を作ろうと教育に携わり、大学の総長にまでなった人なのです。
さて、話は戻り内戦(シビルウォー)と言えば、現代も世界中で盛んに行われています。
中でも一番危険なのが、お隣の南北朝鮮半島の内戦ですね。70年近く戦いが続き、休戦中とはいえ常に緊張状態です。
今月はオリンピックが開催されるので、戦火にまみれる事は無いと楽観視されているものの、油断大敵との言葉もあります。
何れにしても、もういい加減に解決して欲しいです。
日本国も何時までも甘い顔してる場合じゃないですよ。
あのような相手には、もっと強面(こわおもて)で迫ろう。なんせ世界が認める「ならず者国家」なんですから。