アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本語の方言の問題が時々出題されていました。
その地方の人にとっては当然の常識も、他の地方の人には全く理解出来ない言葉も結構多く、これが方言の特徴ですね。
第14回のグランドテイトンで、その典型的な問題が出されていました。
問・西日本では「おどし」、中部地方では「そめ」北九州では「そうず」田んぼの真ん中で辛抱強く立っている、この頑張り屋の全国的な名前は?
答・かかし
解説 問題を最後まで聞けば、誰でも解る易しい問題です。
でも、挑戦者の中に地方の人が居れば、途中で早押しボタンを押す可能性もありました。
案山子(かかし)は日本の童謡であり、小学唱歌にもなっているので、日本人なら全員が歌った事のある歌と言えます。
歌詞も忘れるほど、複雑では無いので 〽田んぼの中の一本足のかかし……。で単純に答えられます。
最近では村興しの材料に、この案山子を利用して人気となっている街がマスコミで取り上げられています。
徳島県三好市の山里・名頃(なごろ)集落は人口40名に対し、案山子は350体で、世界の通信社がニュースに取り上げました。
一体毎に名前が付けられ、案山子の戸籍簿が展示され、人々を楽しませているとの話も伝わっています。
お蔭で、日本国内は勿論、世界中から観光客が訪れ、SNSで更に人気が広がり村興しは大成功を収めています。
それにしても、この案山子の顔は全て異なり、訪れた観光客を感心させているそうです。
制作者は一人の主婦で、2日に一体の割で着物から顔まですべてを制作との事。世の中には無名の偉人がいるものですね。
本日の裏話は、一問のクイズ問題から楽しい話題のご紹介でした。