アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、秋をテーマに造られた問題が沢山ありました。
番組の収録が、毎年秋に行われたので、挑戦者のホームシックを誘う季節だったからなのかも知れません。
第12回のサンフランシスコで、次の問題がありました。
問・「常夏」という別名もある秋の七草の一つで、おしとやかな日本女性の形容にも使われる花は?
答・ナデシコ
解説 夏から秋まで咲き続けることを意味して「常夏」と呼ばれていました。
この問題は「おしとやかな日本女性の形容」のヒントで、超易しい問題と言えます。
サンフランシスコでは、街の坂道を走りながらの「マラソン・クイズ」だったために、挑戦者は思考力が鈍っていました。
そのため、ヒントを与えて挑戦者を救っていたのです。
万葉の古来から、ナデシコは女性のおしとやかな形容に使われていました。
花の色を含め植物としての形態が、弱弱しく健気な女性のイメージで、このように呼ばれていたのでしょうね。
しかし、平成16年を境に、このイメージが大きく変貌してしまったのです。
弱弱しい女性どころか、逆に強く勇ましい日本女性にイメージ転換したのです。
言うまでも無くアテネ五輪で脚光を浴びた、ナデシコ・ジャパンの活躍のお蔭です。
このネーミングは、一般公募によって選ばれたもので、あんなに活躍するとは想像も出来なかったのでしょう。
そう言えば、日本女性が逞しいのは、サッカーだけではありません。スポーツ界を見渡すとその数の多い事。
女子レスリング界を見渡すと、第1に吉田沙保里選手。個人で世界大会16連覇を遂げ、霊長類最強女子と評されました。
次に、伊調馨選手。アテネ、北京、ロンドン、リオネジャネイロと女子個人としては人類史上初のオリンピック4連覇の偉業。
その他、体操、卓球、アイススケート、水泳、とスーパー・スター女性が綺羅星のごとく並んでいます。
日本女性は優雅なナデシコから、今や頼れる最強ウーマンにイメージは変身してしまったのです。
本日の裏話は、日本女性のイメージ大転換のお話でした。そう言えば、昔から女性は強くてかかあ天下って言葉もありましたね。