財閥の創始者物語

アメリカ横断ウルトラクイズの問題は、人々の興味を惹く事象を中心に創られていました。

多くの人の関心を集める事に、成功した人物の歴史を知りたいとの欲望があります。

どの様な環境に生まれ、何が切っ掛けで才能を開花させたのか、誰でも自分の人生と比較して考える事でしょう。

偉人と凡人の分かれ道は? それが解れば問題は無いのですが、これを探すのが若い時代の勉強でしょうね。

前置きはさて置き、世界的な成功者の謎を問うクイズ問題が第5回のヒューストンで出されていました。

問・フォードは自動車、ロックフェラーは石油。では、カーネギーは何で巨万の富を築いた?

答・鉄

解説 アメリカの三大財閥と言えば、当時は問題にある「フォード」「ロックフェラー」「カーネギー」が知られていました。

これは四〇年も前の話で、現在は財閥の地図も大きく変動し、特にIT   関連の創業者が財閥として登場しています。

アメリカを代表する財閥のアンドリュー・カーネギー。創業者は1,835年にスコットランドで生まれています。

1,848年、13歳の時に両親と共にアメリカへ移住。少年時代から作業員、電信配達夫など下済みの生活を経験。

やがて鉄道会社で昇進し、後に実業家として独立したのです。最初の会社が「鉄鋼会社」でした。

その動機は、大水で橋が崩れて流される状況を見た事でした。木材や石の橋に代わって頑丈な鉄橋に生まれ変わったのです。

当時は世界一の鉄鋼会社として「鉄鋼王」と称され、カーネギー財団を創設。教育や芸術など多方面に資金を提供しています。

中でも有名なのは、ニューヨークにある「カーネギーホール」でしょう。

このホールでコンサートを開くのは、世界中のアーティストの憧れであり、目標とも言われています。

本日の裏話は、財閥の創始者とは如何なる人物なのか? その代表として「世界の鉄鋼王」の成功物語の一端をご紹介しました。

今年の日本は台風や大雨で、各地で河川が氾濫しました。その中でも鉄橋は頑丈で流される事もなく頑張りました。

これぞ鉄の守り! カーネギーさんのお蔭かもしれませんね~。

 

名作の裏にエピソードあり

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アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は森羅万象の中から創られていたので、知識の幅が広く深い人ほど有利でした。

問題は、国内だけに限らず世界の事象から出されていたので、世界の知識も重要でした。

文学、歴史、芸能、スポーツあらゆる分野で知識を蓄積していれば、正に「鬼に金棒」と言えるでしょう。

その様な挑戦者なら、簡単に正解出来る問題を探したところ、第六回のサイパンで出された次の問題がありました。

問・アンデルセンの自叙伝といわれる童話は?

答・みにくいあひるの子

解説 この童話の物語は、大多数の人が読んでいるので今更説明の必要はないでしょう。

子供の頃に、兄弟から虐められていた醜いアヒルの子が、実は白鳥であったというお話ですね。

アンデルセンは、デンマークの代表的な童話作家ですが実はアヒルの子と同じように子供の頃虐めにあっていたのです。

幼い頃に父が他界、周囲の助けで大学に進学。しかし、貧乏故に様々な虐めを受ける日が続いていました。

大学を卒業後は祖国を離れ、ヨーロッパ各地を転々としながら、詩、小説、童話を書きましたがパッとしませんでした。

そんな折、1,843年に「みにくいアヒルの子」を発表したところ大ヒットし、白鳥のごとく周囲に崇め立てられたのです。

アンデルセンに興味を持ち、彼の伝記を読んだ方は上記の事実を知っていて「自叙伝」という事を理解していたでしょう。

本日の裏話は世界的な有名作品には、その裏側に思わぬエピソードが潜んでいるとの実例のご紹介でした。

そう言えば世界的な名画「モナリザの微笑み」にも、数多くのエピソードがあり、何度もクイズ問題になっていましたね。

また名画に限らず、有名な建築、彫刻等、創造物にはそれぞれ意外性の高いエピソードが付きものなので調べると面白いですよ。

処で、白鳥は世界中で愛される鳥です。その一方、カラスのように忌み嫌われる鳥もいます。

鳥には何の責任も無いのに、からーす、なぜ鳴くの?からすの勝手でしょ!という歌がありました、人間こそ勝手なのよね~。

 

頭が気になる年齢は?

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題を見ると、人々の関心の高い事象のクイズが数多く出されていました。

関心が高ければ、それに対しての情報も当然あり、中には本物、偽物もあるので真実の答を伝えたかったのです。

第7回のグアムの「泥んこ○×クイズ」で、皆さんが知りたい真実を問う問題がありました。

問・人間の髪の毛の寿命は、ふつう一年である。〇か×か?

答・×

解説 髪の毛が抜けて薄くなる、これは男女を問わず気になる事でしょうね。

髪の毛の寿命は、年齢によっても異なりますが二年~六年と言われます。

髪の毛は、全盛期には平均十万本ほどあり、その寿命は若い人ほど長く、老人になるほど短いそうです。

齢を取るほど、髪の毛が薄くなるのは自然の法則で、これを防ぐために養毛剤やかつら等に気を配る方も多いですね。

一方、薄くなろうが白くなろうが、一向に気にしないという自然派も居ます。

男性ならそれも結構。帽子を被ってしまえばカバー出来るし、逆にオシャレな小道具にもなります。

でも、女性は中々そうも行かず、悩みのタネで植毛やかつらにお金を掛けたりするようですね。

現代は、高齢化社会でテレビのコマーシャルを見ても、老人向けの健康食品と、髪の毛の対策が氾濫しています。

一昔前には、この種のコマーシャルはほとんど見かけなかったのですが、これも景気の影響かも知れません。

最近は、高齢者を対象に健康食品と美容関連の飲み薬と健康器具などのコマーシャルが全盛と言えます。

高齢者が増えたのは我が国だけの特色ではありません。アメリカ、中国をはじめヨーロッパ諸国も同じです。

しかも、年金暮らしの高齢者が主体ですから、将来は若者にとっては大変な時代になる事が確実視されています。

この状態を解決してくれる「天才が出現」すれば有難いのですが、そう簡単に解決出来ないでしょうね。

待てよ。天才も負けてしまうコンピュータがありましたね。人工知能(A  I )です。でも、この欠点はなんと感情がありません。

そんな機械に任せたら、高齢者には大被害が及ぶ事でしょう。桑原桑原……。長生きは嬉しいのですが考えものでもありますね~。

知っていそうで知らない知識

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、一般常識を超えた意外性の高いクイズ問題が時々ありました。

正解を聞いた時「ええッ」「まさかそんな?」と驚くような設問こそ、我々は価値ある問題と考えていたのです。

そんな意外性のある典型的な問題をご紹介しましょう。第11回のデビルスタワーで出された次の問題です。

問・枝豆が熟したものを何という?

答・大豆

解説 枝豆が熟して成長する場合、普通の人なら同じ色で形の大きい豆を想像する事でしょう。

例えば「えんどう豆」「なた豆」「インゲン豆」「さやえんどう豆」等、同類の豆類は数々思い浮かびます。

ビールの抓みにピッタリのあの柔らかい枝豆が、成長して大豆になるとはまさか想像を絶する変身と言えるでしょう。

農家の皆さんなら常識的知識でしょうが、一般の人にとっては驚き、桃の木、山椒の木くらいビックリしてしまいます。

枝豆は、枝ごと刈り取って商品として流通します。一方、刈り取られない枝豆はそのまま大豆になるまで収穫されません。

大豆は、節分の夜に「福は内、鬼は外」の掛け声で、各家庭で豆撒きをする大切な素材です。

その他大豆は、昔から味噌、醤油など調味料の原料として、或は納豆、豆腐など日本人の大好きな食材となっています。

本日の裏話は、日本人にとって大切な農産物「大豆」に関する面白い情報のご紹介でした。

節分に大豆で鬼を追い払うのは何故でしょう? 実は昔々京都の大江山に鬼が出て悪さをした時の話。

大江山の山伏が、「大豆を鬼の目をめがけて投げつけよ」と鬼の弱点を教授したそうです。

その甲斐あって、鬼は逃げ去り二度と現れなくなりました。この故事にならって、節分の豆撒きが日本の行事になったとの事。

来年の節分には、この話を思い出して力一杯鬼に豆を投げつけましょう。来年の事を言うと鬼が笑うかも知れませんがね~。