世の中の変化は凄いです

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には世界一、日本一等の記録を持つ事象を問う問題がありました。

その様な記録は時代によって破られ、順位は次々と塗り替えられる運命にあります。

その中でも、近年の変化には驚くほどの違いがある事が解った建造物があったので、ご紹介しましょう。

第16回のサンフランシスコで、出題された次の問題でした。

問・ゴールデンゲートブリッジと並んで、サンフランシスコのシンボルとなっている全長13Kmにも及ぶ橋の名前は何?

答・ベイブリッジ

解説 この橋は、サンフランシスコと対岸を結ぶために建造されたもので、1,936年に完成しました。

番組が放送されていた三〇年前には、世界一の橋として有名で、長い間「世界一の橋」として君臨していました。

しかし、近年は長い橋の建設ラッシュが続き、その順位は大きく変動したのです。

その上位のベスト四を占めるのは全て中国で、世界一は中国の丹陽・昆山特大橋で164,800mとの長さです。

因みに、日本一長い橋は「瀬戸大橋の12,300m」で一桁違いという現実です。

中国は、橋に限らず都市の姿も大きく変貌、高層ビルが各都市に林立し30年前には考えられない姿になっています。

今回のコロナ騒動の震源地と言われる中国・湖北省武漢市で、昨年末の12月1日に最初の1人が発病しました。

武漢市の地名は、この騒動が無ければ多くの日本人は聞いた事もない都市といっても良いでしょう。

中国に進出した日本企業は、結構この地に工場を設立しているようですが、一般には知られていない地名でした。

武漢市での、最初の発病が12月1日。それが、あッという間にクラスター(小規模集団感染)になった事が判っています。

それが、イタリア、スペイン、フランス、スエーデンとヨーロッパを始め、南北アメリカ、アフリカへと感染しました。

日本で最初の感染者が確認されたのは1月16日。今では日本中に広まり、学校も会社も休眠状態になっています。

本日の裏話は「世界一長いの橋」のクイズ問題から、世の中の記録は塗り替えられるとの話へ。

その極端な例として、最近の中国の変貌を見ている内に、世界中に恐怖を与えている「コロナ騒動」へと行き付きました。

今回の騒動は、経済界への打撃も大きく100年前の大恐慌に匹敵する災難ともいわれています。

百年前に較べれば、科学も化学も数段進歩しています。何んとかこの騒動を収めるスーパーマンの登場を期待します。

地球上の総人口は約76憶人だそうです。その中には天才的な頭脳を持つ人も10人や20人ではないでしょう。

一日も早く、スーパーマンが姿を現す日を待っていま~す。

 

漢字の成り立ちは面白い

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人なら義務教育で習った知識をベースに作られていました。

ベースは易しい問題であり、その上にやや難しい、更に難しい難問と三段階に分かれて出題されていたのです。

従って、チェックポイントが進むにつれて問題は難しくなり、最初の頃は易しい問題が多く出されていました。

第6回のサイパンは、日本を脱出して最初の場所なので、小中学校で習った程度の易しい問題のオンパレードでした。

とは言え、忘れている人もいるので誤答も結構あるのが、クイズの面白さです。

あなたなら、記憶にあるでしょうか? 思い出してください。

問・西の瓜はスイカ。南の瓜はカボチャ。では糸の瓜は?

答・糸瓜(へちま)

解説 いずれも瓜科の一年草ですが、原産地や渡来した国の方角で漢字に当てたようです。

西瓜の原産地は熱帯地方のアフリカなので、西洋経由で伝えられたので「西瓜」でした。

南瓜(カボチャ)はカンボジャから渡来したので、南の瓜と当て字にしたのでしょう。

確かに、日本から見れば南の国には違いありません。

また、クイズ問題の糸瓜(へちま)はアジアが原産で、近世の初期に入ってきたものでその形状から名付けられたようです。

編み目状の繊維質が、身体を洗うのに最適とされ、風呂場の必需品として各家庭で長い事愛用されていました。

また、各家庭で簡単に栽培されるため、糸瓜の実を乾燥させて友人や知人に配る人も居たようですね。

本日の裏話は、同じ瓜科の植物の漢字の表現に関する、義務教育レベルの国語の問題でした。

クイズ問題は学校のテストとは異なる、というのが我々の方針でしたがこの問題はテストに近かったようです。

何事にも例外があるものです。一寸、苦しい言い訳でしたね~。世の中は毎日コロナ騒動で騒がしいので手抜きの締めでした…。

 

 

家庭に伝わる秘伝の味

アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題の中には、日本人なら知っているべき生活習慣、伝統的行事などの問題が多数ありました。

これらは昔から、我々の先祖が考えた事が代々伝えられた事柄が多く、これ等は日本独特の風習や習慣になっています。

例えば、各家庭に伝えられるものでは、料理に関する習慣がありますね。漬物やみそ汁の工夫も、家庭の味として伝えられます。

そんな主婦向けの常識を問う問題が、第11回のパームスプリングスで出されていました。

問・塩辛過ぎる漬物の塩気を抜く時、水に入れる一掴みの塩を何という?

答・呼び塩

解説 漬物は「和食」には欠かせない添え物ですが、辛すぎるのは健康の為にも良くありません。

この過剰な塩分を抜くには、真水よりも一掴みの塩を入れた水の方が、中まで塩が抜けるそうです。

塩漬けの製品の塩出しをする時、薄い塩水に浸して塩を抜く事を「塩で塩を呼ぶ」ことから、呼び塩と名付けられました。

真水に塩漬けの製品を漬けると、食品と真水の塩分濃度の差が大きいため、塩が抜ける代わりに材料が真水を吸収し過ぎます。

そのため、漬物が水っぽくなり味が落ちてしまうのです。

処が、薄い塩水を使うと、両者の間に塩分濃度を保とうとする作用が働き、漬物の中の余分な塩だけが抜けるのです。

科学的にも理屈に合った考え方で、我々のご先祖様はこのような方法を考え付いたのですね。

中華料理でも、フランス料理でも塩漬けの食材は多いので、塩抜きの場合は「呼び塩」の方法を使っているそうです。

本日の裏話は、日本の家庭に伝わる「秘伝」のクイズ問題から世界の料理人も真似をする「呼び塩」のお話でした。

魚介類や野菜などを塩漬けにしたのは、材料が腐らないための工夫で、人間の知恵を絞った「保存法」だったのですね。

現代では冷凍で保存する方法もありますが、しかし漬物は各家庭で作られる秘伝の味が最高です。

と言っても、塩分は少なめにしないと高血圧や腎臓病の元ですから、塩分は控えめにねぇ高齢化社会を生き抜く知恵で~す。