アメリカ横断ウルトラ・クイズの問題は、日本人の一般常識を基本に創られていました。
一般常識は、日本人なら誰でも知っている知識です。だから知らない人は「常識外れ」で、人に笑われても仕方ありません。
でも、本当は知っていたけれど、忘れてしまったという人もいるでしょうね。
さて、日本人なら誰でも知っている昔の有名人に関する問題です。第8回のグアムで出された問題でした。
問・紫式部と清少納言。植物の名前にもあるのはどっち?
答・紫式部
解説 むらさきしきぶは、北海道南部から本州、四国、九州の日本全土の山野に自生する植物です。
高さは三メートルにもなり、果実は約三ミリの球形で、紫色に熟します。
この植物の愛らしい姿に感銘したのでしょう。平安中期の作家、歌人であった彼女がペンネームにこの名を選んだのでしょう。
彼女は、作家としては日本文学史を代表する一人で「源氏物語」の作者として有名です。
また、歌人としても「小倉百人一首」にも収められている三十六歌仙の一人でもある天才だったのですね。
彼女は、清少納言と並び日本の文学史では欠かせない人物でした。従って日本人の一般常識として知っているべき知識です。
それにしても、作家の紫式部は知っていても、まさか日本全土に自生する植物の名前とは初耳の人もいたのではないでしょうか。
本日の裏話は、日本文学の歴史的な代表者のクイズ問題から、ペンネームの語源のお話でした。
日本書紀によれば、我が国は天照大神が創った国とされています。それだけに昔から女性は活躍していました。
強い女性も多く、北条政子、日野富子など政治を動かした女傑もいましたね。悪女の代表的存在ですが…。
そんな処から、女性は強い者のイメージが付いたのでしょうか?「かかあ天下」の言葉も生まれたようです。
女性には逆らわない日本ではこれが平和な生き方のようで~す。